” alt=”” />仕事を辞めたいと思ったときに、さまざまな不安がよぎり、退職を言い出せなくて困っている人も多いのではないでしょうか。
仕事を辞めたいと伝えることはネガティブな話なので、言い出せないのは仕方ありません。
しかし、引き止めが怖かったり、退職することで周りに迷惑をかけてしまう事を考えて退職を躊躇していると、今の職場に居続けることで体調不良や転職活動に不利になることもあります。
この記事では言いづらい理由からその対処法や、一般的な退職の流れやマナーを解説しますので、円満な退職のための「仕事を辞めたい」と伝えるタイミングや退職のマナーを知ることができますよ。
一人で退職まで乗り切れるか不安な時に活用できるサービスもあわせてご紹介します。
この記事のポイント
- 辞めたいと言えないまま仕事を続けるリスクは高い
- 仕事を辞めたいと思う理由別の対処法
- 本当に仕事を辞めたい時に頼りになるサービス
目次
仕事を辞めたい気持ちを抱えたまま働き続けるリスク
「仕事を辞めたい」と言えない方の中には、「本当に今の仕事を退職してもいいのか」「この転職は正解なのか」と心のどこかで疑問を抱えている方もいるはずです。
仕事を辞めてもいいのかどうか、後悔しないかどうかは実際にそうなってみないとわかりません。
ただ一つ事実としていえるのは、退職の意思を伝えるのは早ければ早いほどいいということ。
まずは退職の意思を言えないままでいるリスクをまとめました。
リスク1.ストレスで体調を崩す可能性がある
退職を言い出せないでいると、疲労やストレスが溜まってメンタルや体調を崩す恐れがあります。
人間関係や長時間労働といった悪化した職場環境にとどまると、次第に心身共に疲弊していき、退職する気力が失われかねません。
うつ病や自律神経失調症などの精神的な病気を患うと、社会復帰まで時間がかかることもあります。
転職活動にも支障をきたしますので、なるべく早めに退職の意思を伝えましょう。
リスク2.現職でキャリアアップできない
「仕事辞めたい」「転職活動はどうすればいいのか」と、退職のことばかり考え始めると、現職でのキャリアアップは望めません。
なぜならば、退職したい気持ちが強くなればなるほど、今の仕事へのモチベーションが下がり、業績に悪影響を及ぼすからです。
このような状況で働き続けると、ミスを起こして周りに迷惑をかけたり、また、上司にやる気がないことを見抜かれ、重要な仕事を任せてもらえなかったりと、ますますキャリアアップへの道が閉ざされていくでしょう。
時間は限られていますので現職に居続けるよりも、早く退職を決心して将来のキャリアアップにつながる行動を起こすほうがよいのではないでしょうか。
リスク3.新たなスキルを得ることができない
今の仕事がやりたくない、または自分には向いていないことが原因で仕事を辞めたい場合は、新たなスキルを習得することは難しいでしょう。
やりがいのある仕事であれば、新たなスキルを身につけて仕事の効率性や生産性をあげようと頑張れるのですが、やりがいのない仕事ではそのようにはいきません。
毎日、淡々と仕事をこなして定時になれば帰る、積極的にスキルを身につけたい気持ちも湧いてこないといったメリハリのない仕事では、誰だってやる気を失うことでしょう。
ますます、退職への気持ちが強くなるばかりです。
やる気のない態度が表に出てしまう前に、勇気をもって退職の意思を伝えてください。
リスク4.転職しやすい時期を逃す
退職を言えないうちに時間だけがすぎてしまい、転職しやすい時期を逃してしまいます。
転職活動をするなら、1日でも早い方が有利になると聞いたことがあるのではないでしょうか。
異業種への転職の場合は、新しいことを柔軟に吸収できる若さが求められますし、新卒３年以内での退職では「第二新卒」として転職活動では需要があります。
もちろん、即戦力となる中高年を希望する会社もありますが、応募者が殺到するため、簡単には受かりません。
転職は年齢が重要視されることを認識し、自身が有利になるように早めに退職を伝えるタイミングを作りましょう。
リスク5.業界・業種の将来性が下がる可能性がある
あなたがいま働いている業界は将来性があるといえますか？
現時点では将来性があるとしても、次の10年で突然衰退していく可能性も0ではありません。
年を重ねてからの転職は経験を重視されるものですが、衰退していく業界のスキルや経験は転職に有利になるとはいえないでしょう。
ずっと居続けて後で後悔するよりも、一歩踏み出してより多くの経験を積む方が将来の自分にとってメリットが大きい決断になるはずです。
「仕事を辞めたい」と言い出せないときの対処法
仕事を辞めたいけど、言い出せないで悩んでいる人も多いことでしょう。
ここでは、仕事を辞めたいと言い出せないときの対処法をご紹介します。
タイミングや方法が分かれば、怖がる心配はありません。
勇気をもって仕事を辞めたい意思を伝えましょう。
理由はないがだた言いにくいとき「繁忙期や人事異動の時期を避けて相談する」
繁忙期や人事異動、決算などの社内が忙しい時期を避けて相談をするようにしましょう。
忙しい時期では、人手不足を理由に話を聞いてもらえなかったり、上司がピリピリして機嫌が悪くて言いにくいといった、状況が悪いせいで退職を受け入れてもらえない可能性があるからです。
社内行事が無い穏やかなときや、定時後で上司の仕事が落ち着いたタイミングを見計らいましょう。
これといった理由はなく、ただ言いにくいだけの場合であれば、相談する時期に注意すれば大丈夫です。
退職の申し出を会社が取り合ってくれないとき「内容証明郵便で退職届を出す」
「辞めたいといったのに辞めさせてくれない」「会社が取り合ってくれない」
こんな場合は少し強引な方法ですが、退職届を内容証明郵便で送るという手があります。
正社員の場合、民法では「退職の意向を伝えて2週間経過すれば辞められる」と定められており、内容証明郵便で退職届を送って2週間で契約は自然に解除されるのです。
口頭ではなく文書で送ってしまえば、言った言わないも避けられるでしょう。
ただしこの方法は会社とのやりとりを自分で進めなければいけません。
精神的に疲弊しており会社とのやりとりもできない、できればすぐに会社を辞めたいという方は、次に紹介する方法を参考にしてみてください。
自分ではどうしても辞めたいと言えないとき「退職代行など第三者の手を借りる」
「一度辞めたいといったときに怒鳴られた」「上司に普段からパワハラを受けており怖くて言い出せない」
そんな自分では絶対に言い出せない問題を抱えている方は、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。
退職代行とは、依頼者の代わりに退職の意思を会社に伝え、退職までの会社とのやりとりをすべてお任せできるサービスです。
中には司法書士や弁護士など法律の専門家が対応してくれる退職代行もあり、法に沿って安心して退職できるようサポートしてくれます。
この記事の後半でもいざとなったときに頼りたい、おすすめの退職代行サービスを紹介しますので参考にしてくださいね。
仕事を辞めたいのになかなか言い出せない理由とその対処法
仕事を辞めたいと言い出すのは、簡単ではありません。
伝えた時の周りの反応が気になったり、退職後の不安を考えたり、または、今までお世話になった人に迷惑をかけるのではないか、といろいろと考えてしまって言い出せないものです。
しかし、退職をすると決めたのならば、思い切って伝える勇気を持つことが大事。
なかなか言い出せない理由とその対処法が分かれば、会社に退職を言い出しやすくなります。
理由1.人手不足で辞めにくい・同僚に迷惑をかけそう
よくあるのが、人手不足の場合、自分が辞めたら同僚に迷惑をかけるのではないかと心配して退職を言い出せないパターンがあります。
人手不足は会社の問題であり、あなたの責任ではありません。
それに、たとえ円満退社だとしても退職というものは多かれ少なかれ、周りに迷惑をかけてしまうものです。
では、迷惑をかけずに退職をするにはどうすればよいのでしょうか。
対処法
就業規則に沿った退職手続きを行い、しっかりと引継ぎをすれば問題ありません。
社員1人が抜けたからといって、仕事がまわらなくなる会社に居続けることのほうが将来の不安を感じてしまいませんか。
そのような会社からは、すぐに退職することをおすすめします。
「自分1人抜けてもどうにかなるだろう」と、気軽に考えてみてください。
理由2.引き止めに合いそう・一度引き止められた
長時間労働や給与が低いといった、労働条件の不満を理由にした場合、ほとんどの人が引き止めに合います。
人員体制を見直すから、来月の給与をアップするから…と、あなたの都合のよいことを並べて退職を引き止めようとするでしょう。
また、「あなたのためを思って引き止めているのよ」と言われるかもしれません。
あなたに有利になる言葉や情に流されないようにするには、どうすればよいでしょうか。
対処法
引き止められにくい退職理由を考えましょう。
本当の退職理由を正直に伝える必要はありませんので、次の就職先が決まっている、やりたいことに挑戦したいなど、前向きな退職理由を用意してください。
今までお世話になった感謝を伝え、退職の意思が堅い態度をみせれば会社側も納得してくれるでしょう。
それでも引き止められてしまうときは、退職代行サービスなど自力での退職をあきらめ人の手を借りるのも有効な方法です。
理由3.辞めたいと言った後の周囲の反応が気になる
辞めたいと伝えたとき、周囲の反応を気にしながら辞めるまでの時間を過ごすことになるのではないかと、心配になることもありますよね。
周りから急に冷たくされたり、会社で孤立するのでは、とマイナスなことばかり考えてしまう人もいることでしょう。
だからといって、退職を思い止まってはいけません。
周りの反応を気にするよりも、退職したい気持ちの方を大切にしましょう。
対処法
退職を伝えた後に気まずい思いをするかもしれませんが、それは一時的なことです。
退職を言い出せずにストレスや体調不良を引き起こす可能性を考えれば、退職までの期間の気まずさに耐えられるほうが楽だと思いませんか。
今のことを考えるのではなく、退職や転職をした後の将来のことに視点を向けられれば気持ちも晴れてくるはずです。
退職するからには何らかの嫌な事が起きるのは仕方がありませんので、たんたんと丁寧に引継ぎを行うことだけを心掛けましょう。
理由4.仕事を辞めた後の手続きや転職に不安がある
次の就職先が決まっていないから退職を言い出せないで、ズルズルと仕事を続けている人は少なくありません。
ある程度の貯金があったとしても、一時的に収入が途絶えることは誰しもが恐怖を感じる事でしょう。
また、退職後の手続きに不安を感じ、このまま仕事を続けた方が楽かもしれないと考え直してしまうかもしれません。
すぐには退職を言い出せないのも当然です。
退職後の不安解消のために、転職に向けての心構えや、退職後のもらえる給付金制度をご紹介します。
対処法
退職後の生活に不安を感じる場合は、在職中に転職活動を同時進行し、必ず転職をするんだという強い意思を持ちましょう。
「退職日までに転職する」と、目標と期限を決めておけば、転職活動に身が入るはず。
もし、期限までに転職が決まらなくても、雇用保険に加入していれば、次の転職先が決まるまで失業保険給付金の受給が可能です。
退職の手続きに慣れている人はそう多くありませんので、各公共機関に尋ねれば親切に教えてもらえますので安心してください。
退職後には給付金の制度があると分かれば、退職後の金銭面的な不安が少しは軽減されるのではないでしょうか。
理由5.家族に退職を反対されそうで怖い
退職を言い出しにくい相手は会社だけでなく、家族にも言い出しづらいものです。
「せっかく入った会社を辞めるのはもったいない」「辞めるなんて甘えだ」と、厳しいことを言われたら精神的にショックを受けそうで、言い出すことが怖くなりますよね。
家族は、自分の意見を受け入れてもらえる安心な場所であってほしいところです。
家族に反対されないためには、退職後の計画を説明できるようにしておきましょう。
対処法
今の仕事の問題点や転職が必要な理由を丁寧に説明して、理解を得ることが重要です。
家族のことをしっかりと考えてた転職であると伝えることがポイント。
「給与を増やすための転職」や「転職すれば家族との時間が増える」などの、家族にもメリットがある転職理由であれば、家族も安心するでしょう。
家族はあなたの1番の理解者でもありますので、怖がらずに正直に仕事を辞めたい気持ちや計画を伝えれば、受け入れてくれるはずです。
「仕事を辞めたいのに言えない」ときに頼りになるサービス
「仕事を辞めたいのに、自力ではどうすることもできない」「会社から一度退職について拒否されて、言い出す勇気がない」
そんな方は退職代行サービスの利用をおすすめします。
なぜなら、会社に出社せすることなく、退職の意思をあなたに代わって伝えてくれるからです。
あなた自身は転職の準備や退職後の手続きの確認、気持ちをリセットするための時間がとれます。
リスクを踏まえた上で、なお引継ぎしないで退職する気持ちが強いのなら、退職代行サービスを検討してみましょう。
【独自調査】退職代行の利用を非常識だと感じる人は意外と少ない
「退職代行サービスなんて使うと周りから非常識だと思われるかも」という印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし当メディアの調査では「非常識だ」と感じる人は全体のわずか1割、一方で半数以上の人は心配や気遣う思いを持っていることがわかっています。
Q.同じ職場の同僚が退職代行サービスを使って急に仕事を辞めたらどう思いますか？
| 1位 | 心配に思う | 40.4% |
| 2位 | とくに何も思わない | 18.6% |
| 3位 | 無理もないと同情する | 14.9% |
| 4位 | 非常識だと感じる | 10% |
| 5位 | 後悔や申し訳なさを感じる | 7.1% |
| 6位 | その他 | 9% |
調査の概要
- 調査実施会社：トレンダーズ株式会社
- 実施期間：2021年11月30日～2021年12月1日
- 有効回答数：968人
- 調査方法：インターネット調査（Surveroidを利用）
退職代行サービスを利用することの実際のイメージは「自分勝手・非常識なこと」というよりも、「何か理由があって追い詰められてしまったんだ」と感じる人の方が圧倒的に多く、後ろめたさを感じる必要はないのです。
あなたの代わりに退職の意思を伝えてくれる退職代行サービス6選
ここでは、おすすめの退職代行サービスについて、いくつかご紹介します。
自分にとって最適な業者がどれなのか、参考にしてくださいね。
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ガーディアンを利用した人の口コミ
もっと早く辞めれば良かった。
入社1年目、夢を持って入ったこの会社だったが上司との関係がどうも上手くいかず、日々怒られる毎日に嫌気がさしました。辞めたくても揉めてトラブルになりそうだと思いガーディアンに頼んで即日退社。苦痛から解放されました。
心と体が壊れる前に。
入社4年。体力的にも精神的にもキツい。。給料は安いし、有休取るにも嫌味を言われる。。もうダメだと思ったときにガーディアンに出会って退社。転職も上手くいき、今では充実の毎日です。
入社2日で退職代行。
全然話が違った。いきなりサービス残業2時間。先輩たちはみんな死にそうな顔で働いている。こんなところにいたら死んでしまいます。でも言い出しにくいかったのでガーディアンに頼んで辞めました。即判断して辞めて本当に良かった。
【参考】一般的な退職の流れ
仕事を辞めると決めてから実際に退職するまでの具体的な流れをご紹介します。
退職までのスケジュールを事前に把握することで、いつまでに何をするべきかが分かりスムーズに退職の日を迎えることができるでしょう。
また全体のスケジュールが決まれば、退職の意思を伝えることに躊躇している時間がないことや、空白期間なしに転職活動が行えるといった、時間を有効的に使えるメリットがあります。
自分の理想とするスケジュールで円満退職ができるように、一般的な退職の流れを理解しておきましょう。
1.直属の上司のアポを取る
退職を決めたのであれば、まずは直属の上司のアポを取ることから始めます。
アポを取るときは、「今後のことで話したいことがあるので、定時後に１時間程、お時間をいただけないでしょうか？」と直接伝えるとよいでしょう。
直接話す勇気が出せない場合は、メールでもかまいません。
上司は日中は外出していることが多いので、定時後の時間であれば、比較的早い段階でアポを取ることができます。
2.上司に退職の意向を伝える
上司とのアポが取れたら、世間話をせずにすぐに本題に入りましょう。
なぜならば、上司のペースで話しを進められてしまい、退職の意向を言い出せない状況になる恐れがあるからです。
退職の理由、いつ退職したいか等をはっきりさせておいてから、上司との話し合いに挑んでください。
退職の意向を伝えたら、引き止めにあうかもしれませんが、先程ご紹介した「引き止められた時の対処法」を頭にいれて上司に負けないように対応しましょう。
3.退職日までのスケジュールを調整する
退職日までのスケジュールは会社と相談しながら調整を行いましょう。
業務の引継ぎや関係者への挨拶や連絡、公的手続きの確認など、やらなければならないことが多々あります。
業務の引き続きや関係者への挨拶等は、相手の都合もありますので、優先してスケジュールを組みましょう。
退職後の手続きは、自分で行わなければいけません。
健康保険や雇用保険、税金の手続きに必要な書類はいつ頃、どこから貰えるのか、手続きはどのタイミングで行えるのかなどを事前に確認して、退職後のスケジュールに盛り込んでいきましょう。
4.引き継ぎをする
引継ぎは、退職日が決まればすぐに取り掛かりましょう。
後任者が複数人いる場合もありますので、誰が見ても分かるようなマニュアルや顧客リストの作成や、資料を見やすくファイルに保管するといったことが重要。
引継ぎ漏れはトラブルの原因になりますので、できるだけ丁寧にすることを心掛けてください。
お世話になった人へ退職日やお礼を伝えるときは、直接話してもメールでもかまいません。
退職する10日前までには全てを完了させることが望ましいです。
5.有給休暇を消化し退職する
退職時に有給休暇を消化することは可能。
労働者には有給休暇取得権利があり、また会社側は有給休暇を取得させなければならない義務があるからです。
しかし、自分勝手に「明日から休みます」と、周りに迷惑をかけるような有給休暇取得は認められません。
繁忙期は避ける、引き継ぎのスケジュールを配慮するといった、会社に迷惑がかからないように、上司と相談しながら取得を行いましょう。
有給残を事前に確信し、退職の意思と同時に、有給休暇を消化したいことも伝えておけば、会社と自分の両者共に余裕をもって退職までのスケジュールの調整がしやすくなります。
スムーズな退職のために知っておきたい「仕事を辞めたい」と伝えるときのマナー
退職を決めたなら、トラブルなくスムーズに退職したいですよね。
仕事を辞めたいと伝えるときのマナーを知らないと、引き止められたり、会社から退職を妨害されることもあります。
ここでは、事前に知っておくと役に立つマナーを解説。
退職だけでなく、社会人としての一般常識としても学ぶべき内容となっております。
マナー1.誰よりもまず直属の上司に退職の意向を伝える
退職の意思は誰よりも先に、直属の上司に伝えることがマナーです。
直属の上司よりさらに上の人に伝えてしまうと、上司の管理能力が問われてしまうからです。
上司の機嫌を損ねて不必要なトラブルに巻き込まれることは避けたいところ。
しかし、上司が話を聞いてくれない、退職の話をなかったことにしようとするなど、何度話しても受け入れてもらえない場合は、人事部や直属の上司より権力のある人に相談するしかありません。
今までお世話になった感謝や会社に迷惑かけて申し訳ない気持ちを伝えつつ、退職の意思を伝えましょう。
マナー2.退職希望日の最低でもひと月前には伝える
一般的には退職希望日は時間の余裕をもって伝えることが好ましいです。
法的には２週間目に伝えても退職できるとなっていますが、突然の退職は会社に迷惑をかけますので、これは退職が困難な時の最終手段としての２週間と考えましょう。
最低でも1ヵ月前に伝えることも可能ですが、１ヵ月では後任者への負担や最後まで引継ぎ等ができない恐れがあります。
仕事を残して退職していくことを避けるためにも、余裕をもって3ヵ月前には伝えるほうがよいでしょう。
マナー3.会社の悪口や不満を口に出さない
退職したいと伝えるときに、会社の悪口や不満を口に出してはいけません。
悪口や不満を口に出しているときはスッキリするかもしれませんが、それはあなたの評判を下げる行為になります。
退職してから前職の人とつながりがあれば気まずい思いをするかもしれませんし、同じ業界であればあなたの悪い噂がまわることも考えられます。
円満な退職を目指して、自らトラブルを起こすような言動はつつしみましょう。
マナー4.（できれば）辞めたいと伝える前に就業規則を確認しておく
退職したいと思い始めたら、まっ先に就業規則を確認しましょう。
就業規則には退職に関する規則が必ずあります。
「退職の〇〇日前までには申し出ること」と記載がありますので、就業規則に従って退職の準備を進めていきましょう。
不利な条件での退職とならないようにするためには、就業規則を事前に知っておくことは大切です。
退職に関するQ＆A
ここでは、他の人には相談しにくい退職の悩みに関するQ&Aをご紹介します。
Q.次の仕事がまだ見つかっていない。このまま退職しても大丈夫？
身体的・精神的に余裕があるのであれば、転職先を決めてから辞める方がなにかと安心です。
しかし現時点で仕事のストレスで体調をくずしているのであれば、転職先を見つけたり先のことを考えたりするよりも、いますぐに仕事を辞めるべきです。
限界をむかえてしまうと「働く」という行為自体が怖くなってしまい、しばらく働けなくなってしまうかもしれません。
未来のあなたを守るためにも転職先が決まっていなくても、最悪の事態に陥る前に辞めてしまったほうが良いでしょう。
Q.退職理由は正直に言わないとダメ？
退職理由は正直に言う必要はありません。
退職理由が職場環境の悪さや仕事へのモチベーションが続かないといったネガティブなものであれば、不満を改善するから会社に残るよう引き止めようとしてくる恐れがあるからです。
スムーズに退職をするためには、新しいことに挑戦したい、開業したいといったポジティブな理由や、介護をしなくてはいけない、結婚に伴い配偶者の転勤といった、やむを得ない理由を用意しましょう。
退職理由は円満に退職するための建前であって、本心を伝える必要はありません
まとめ
- 仕事を辞めたい気持ちを我慢しすぎると、いまの仕事へ悪影響がでたり転職の時期を逃してしまったりと、リスクが高い
- ただ周りの目を気にして「辞めたい」と言えないのであれば、準備を万端にしてマナーを守って退職すればスムーズに円満退職できる
- 自力では退職できない場合は、退職代行サービスなどを頼るのもおすすめ
