フリーターから社員になるために何から始めればいいのか教えてほしい!
結論から言うと、フリーターでも正社員として就職することはできます。
そのためには、どのようなルートで正社員になるのかや、就活を成功させるコツを知ることが大切です。
この記事では、フリーターから正社員になるための具体的な方法や、実際にフリーターから正社員に就職した当サイト(となりのいろは)編集部員の例を紹介。
また「フリーターのままでいたい、正社員になりたくない」という方に向けて、フリーターのままでいるメリット・デメリットについても解説します。
この記事のポイント
- フリーターから正社員に転職できた人は25~34歳の男女で66.6%(※)
- フリーターよりも正社員になった方がお金と時間の面で自由になれる可能性が高い
- フリーターが転職を成功させたいなら、ハローワークや転職エージェントなどを活用しよう
※独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」より
なお当サイトでは、転職エージェントの実態を調べるべく、実際に同サービスを利用したことのある973人に調査を実施。
その結果も記事内で紹介します。
調査概要
- 調査実施会社:トレンダーズ株式会社
- 調査実施期間:2022年1月20日~2022年1月27日
- 調査対象:転職エージェントを利用したことがある20~59歳の男女
- 有効回答数:973人
- 調査方法:インターネット調査(Surveroidを利用)
目次
フリーターのうち実際に正社員就職しているのは全体の66.6%
独立行政法人労働政策研究・研修機構という機関が2021年に行った調査「大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」によると、フリーターから正社員になろうとして実際になった人の割合は、25~34歳の男女で66.6%であることがわかりました。
【男女別・年齢別正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合】 男性 25-29歳 66.7 30-34歳 75.2 合計 72.0 女性 25-29歳 61.2 30-34歳 63.0 合計 62.3 男女計 25-29歳 63.6 30-34歳 68.5 合計 66.6
※2021年調査
※「大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」を参考に当サイト編集部が作成
性別 年齢 正社員になれた割合(%)
2021年のデータを見ると、フリーターのままの人よりも、フリーターから正社員として就職できた人の方が多いことがわかります。
2001年から2021年まで5年おきに行われた調査においても、女性はややバラツキがあるものの、正社員になれた割合は過半数を超える形となりました。
【正社員になろうとした者のうち、なれた割合】 男性 76 68.8 65.7 61.9 66.7 女性 51 63.8 62.4 40.8 61.2
※単位:%
※「大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」を参考に当サイト編集部が作成
性別 2001年 2006年 2011年 2016年
(25-29歳)2021年
(25-29歳)
フリーターの方の中には「一度フリーターになってしまったらもう正社員就職は難しいのではないか」と考える方も多いですが、そんなことはありません。
実際転職サイトを見ても、「フリーターOK」という正社員の求人情報がたくさんありますし、行動すれば正社員就職はかなえられるでしょう。
ただしこのデータは25~34歳の男女を調査したものなので、転職活動はなるべく若いうちにやっておいた方がいいかもしれません。
この記事ではフリーターの方が正社員就職をするためにどんなことをやったらいいのかなどを紹介するので、ぜひ気になるところを読んでみてください。
なお当サイトには、第二新卒の転職活動についてまとめた記事もあります。
関連記事:第二新卒の転職活動は難しい?成功例と失敗例を経験者に聞いた
「フリーターの就職は難しい」と言われる2つの理由
「フリーターが正社員になるのはなかなか難しい」というのが一般的なイメージです。
なぜフリーターはそのような印象を持たれてしまうのでしょうか?
ここからは、フリーターの就職が難しいと言われる理由を2つ紹介します。
理由①:「スキルが乏しい」と思われがちだから
1つ目の理由は、「スキルが乏しい」と思われる傾向があることです。
ここでの「スキル」とは、
- 社内外の人とのコミュニケーション能力
- 資料を作成しプレゼンする能力
- チームをまとめて率いる能力
などを指します。
フリーターが就活をする場合、基本的には中途採用でエントリーすることになります(新卒・第二新卒の枠に入ることもあり)。
しかし、中途採用は即戦力を採用するのが基本なので、アルバイト経験しかない人はどうしても「正社員ほどのスキルがないのでは」と思われてしまいがちです。
新卒・第二新卒の方はまだ若いので経験を積めばOKとされますが、ある程度年齢を重ねてくると厳しくなるので、この点は認識しておく必要があるでしょう。
理由②:「計画性がない」と思われがちだから
「計画性がない」「将来の見通しが甘い」と思われがちなのも、理由の1つです。
たとえば現代においても、「学校を卒業したらすぐに企業に就職するのが当然」「やりたいことが何もないからフリーターをしているだけなのでは?」という考える人は少なくありません。
とはいえ、これらはあくまでも一部の人の考えにすぎないため、面接でフリーターでいた理由やこれから頑張りたいことをきちんと伝えられれば、フリーターにも就職のチャンスは十分にあります。
相手に納得してもらうにはどんな言い方をしたらいいのかや、フリーターの仕事の中で何かアピールできることがないかなどを、面接前にあらかじめ整理しておきましょう。
フリーターでい続けることのメリット3つ
一般的に「フリーター」という言葉は、ネガティブな印象が強いです。
この記事を読んでいるみなさんの中にも、今の自分に不安や焦りを抱えている人は少なくないはず。
ですが、フリーターでい続けることにも、会社員にはないメリットがあります。
そこでここからは、フリーターでい続けることのメリットを3つ紹介していきます。
メリット①:労働時間の融通が利く
1つ目のメリットは、労働時間の融通が利きやすいことです。
ほとんどのアルバイトはシフト制で、自分が希望した時間に働けます。
「働きながら目標のために勉強したい」「夢を追いかけたい」という人にとって、労働時間を柔軟に調整できるのは大きなメリットだと言えるのではないでしょうか。
正社員だと基本的に週40時間以上働く必要があり、残業や休日出勤が発生することもあるため、フリーターに比べると自由度が落ちると言われています。
メリット②:基本時給制なので稼ぎたいだけ稼げる
融通が利くのは労働時間だけではなく、給料面も同じです。
ほとんどのアルバイトは時給制なので、働けば働くほど稼げます。
また時給の良いアルバイトであれば、新卒の正社員より多く稼ぐことも可能です。
メリット③:精神的に楽に仕事ができる
正社員とアルバイトの大きな違いの一つとして、「責任の大きさ」も挙げられます。
アルバイトは比較的簡単な仕事を任されるため、業務において大きな責任を抱えることはあまりありません。
何か業務上の失敗をしたとしてもトラブル対応をするのは正社員である場合が多く、正社員のように目標達成のノルマに追われることもあまりありません。
そのため、仕事に対するプレッシャーが少なく、精神的に楽に仕事を続けられると言えるでしょう。
フリーターでい続けることのデメリット6つ
フリーターでい続けることのメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。
ここからはそのデメリットを6つ紹介します。
デメリット①:給与が上がりにくい
1つ目のデメリットは、給与が上がりにくい点です。
アルバイトでは、最初に提示された時給がそれ以上に高くなることはなかなかありませんし、上がったとしても上限が決められていることが多いです。
20代の頃はそれでも良いかもしれませんが、年齢を重ねても生活のレベルが上がらなかったり、将来家族を養うことになったりすれば、やがて苦しくなってしまうかもしれません。
デメリット②:給与が不安定になりがち
先ほどメリットとして「フリーターは働けば働くほど稼げる」と紹介しましたが、逆に「収入が不安定になりがち」になるケースもあります。
たとえば固定シフトではないフリーターの方は、勤務日数が週によってバラバラになり、給与も不安定になりがちです。
また1月・5月・8月・9月などは休日・祝日が多く勤務日数が減り、給料が少なくなることもあります。
正社員なら基本的に給料は固定で有給休暇も使えるので、祝日・休日が多くても収入を一定に保つことができます(有給休暇の対象にならない欠勤がある場合は除く)。
働く時間を柔軟に調整できることは、決して良い面ばかりではないと理解しておきましょう。
デメリット③:昇進・出世しにくい
先ほども軽く触れましたが、フリーターは昇進・出世しにくいです。
正社員と仕事の内容や教育システムが異なるため、スキルアップがしにくく役職に就くチャンスがなかなか得られないからです。
社員登用している会社にいて、働きぶりが認められた場合は役職に就くことも可能ですが、基本的に正社員よりも昇進・出世の機会が少ないと考えておいた方がいいでしょう。
デメリット④:会社の経営状態によっては契約を切られることもある
会社の経営状態が傾いたときに、契約を切られやすいというデメリットもあります。
アルバイトの仕事は正社員でもできる可能性が高く、人件費を減らしたい企業にとってターゲットとなりやすいからです。
そのためフリーターは雇用形態の安定性に欠ける働き方だという認識を持っておいたほうがいいでしょう。
デメリット⑤:ローンやクレジットカードなどの審査に通りにくい
フリーターは正社員よりもローンやクレジットカードなどの審査に通りづらいと言われています。
なぜなら、正社員に比べて収入や雇用の安定性に欠け、返済してもらえないリスクが高いと見なされてしまいがちだからです。
ローンの場合、もし審査に通っても、正社員より借入上限金額が低くなることが多いでしょう。
デメリット⑥:「中年フリーター」になると転職しにくくなる
35歳以上のフリーターは「中年フリーター」と呼ばれており、他企業への転職難易度が跳ね上がると言われています。
理由としては
- 多くの求人の対象年齢が34歳以下に設定されているから
- 企業側が「年齢相応の給与を払いたくない」と思うから
といったことがあげられます。
中年フリーターになると正社員就職はかなり難しくなるので、転職をするなら20~34歳までに実行したほうがいいでしょう。
フリーターから正社員就職をする2つの方法
デメリットを確認したことで、「このままフリーターでいるのはやっぱり不安だ」と感じた人は多いのではないでしょうか?
そんな方のために、フリーターから正社員就職する方法を2つ紹介します。
①正社員として採用してくれる会社に転職する
大前提ですが、正社員採用を行っている会社を狙って転職活動を進めましょう。
「アルバイト経験しかないからまずは派遣社員か契約社員から……」と考える人は多いですが、未経験のフリーターでも正社員として迎え入れてくれる会社はたくさんあります。
もちろん派遣社員や契約社員からのスタートが悪いわけではありませんが、正社員が目標なら最初から狙ってもいいでしょう。
なお気になる求人がアルバイト・派遣社員・契約社員の募集しかしていなかったとしても、「正社員登用あり」と書かれていれば、その会社で正社員になれる可能性があります。
そのような求人にアプローチをしていくのもありです。
②現在の職場での社員登用を目指す
現在の会社において社員登用を目指すのも手です。
この方法であれば、わざわざ転職活動をする必要はありません。
すでに馴染みのある職場で働き続けられるのも嬉しいポイントです。
正式に正社員求人を出していなくても、職場の人に話を通しておけば社員採用してもらえることもあるため、上司などに相談してみましょう。
フリーターが転職するまでの5ステップ
「就活・転職を始めたいけど、どこから手をつければいいかわからない」と感じている人は多いのではないでしょうか。
そこでここからは、フリーターが転職活動を通して就職するまでの具体的なステップを5つに分けて紹介します。
再現性の高い方法になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ①:自己分析
ステップ①は自己分析です。
最初にどの業界に入るか・どんな仕事がしたいかなどの方向性を決めておかないと、いざ正社員になってもすぐに辞めてしまうことになるかもしれません。
そのため、自分の興味や適性などをあらかじめ整理しておく必要があります。
具体的には、以下の項目についてそれぞれ思いつくことを書き出してみるのがおすすめです。
- 自分の好きなこと・興味のあること
- 自分が得意なこと
- 今までやってきたこと
- 気になる業界とその理由
- これからやりたいこととその理由
- 理想の将来像・キャリア像 など
思いつくまま書き出したら、それらをもとに「自分が会社に何を求めているか」を考えてみましょう。
「裁量の大きな仕事をしたい」「ワークライフバランスの取れた会社がいい」など、自分の理想と照らし合わせて会社に求める条件を考えてください。
ステップ②:ハローワークや転職サイト・転職エージェントで仕事を探す
自己分析が終わったら、仕事を探していきます。
仕事探しには、ハローワークや転職サイト・転職エージェントを利用しましょう。
それぞれのサービスには以下のような特徴があります。
ハローワーク 就職困難者をメインに支援する国の機関。履歴書の添削や面接練習、 職場体験などが受けられる 転職サイト 求人情報を多数掲載しているサイト。あらゆる業界の求人情報を掲載しているものもあれば、ある業界の企業の情報だけを載せるサイトもある 転職エージェント 面接対策や書類添削などの転職支援を幅広く行ってくれるサービス。求人紹介や面談・相談も受けられる。
サービス名 概要
なお自分で自己分析をするのが難しいと思った人は、ハローワークや転職エージェントの人と一緒にやってみるのもおすすめです。
一人で転職活動を行うことに不安がある人や、誰かに相談できる体制を取っておきたい人は、ハローワークや転職エージェントなどを活用しましょう。
ステップ③:エントリー・書類選考
気になる企業が見つかったら、エントリーをして書類選考に入ります。
企業に送る書類には、自分の職歴や具体的な仕事内容などを書く必要がありますので、偽りなく記載しましょう。
たとえば職務経歴書であれば、
- 仕事内容
- 役職についていたか(アルバイトリーダーなど)
- 仕事で作った実績
(数値的なものがなくても、「職場のムードメーカーだった」「○○をやりきった」などの例があればOK) - 仕事で工夫したこと・自分で頑張ったと思うこと
などを書くとよいです。
フリーターの仕事も立派なビジネス経験なので、アピールできることがあれば書き出しておきましょう。
また履歴書に貼る証明写真は、カジュアルな格好のものではなくスーツ姿で撮ったものにした方が印象がいいです。
今はスマートフォン向けの証明写真のアプリがあるので、時間がない方や自宅で撮影したい方はぜひアプリを使ってみてください。
ステップ④:面接
書類選考を突破できれば、いよいよ面接です。
面接では、今までやってきた自分の仕事内容を堂々と話すようにしましょう。
フリーターだからといって後ろめたい気持ちを持つ必要はありません。
仕事の上で頑張ってきたことや工夫してきたことをアピールすれば、面接官に響きます。
また、面接では自分からフリーターであることを言う必要もありません。
嘘をつくことはNGですが、面接官は雇用形態以上にその人の仕事への姿勢を知りたいので、ぜひ自信を持ってこれまでやってきたことを話してください。
ステップ⑤:就職
内定が出れば、いよいよ就職です。
内定を複数の企業からもらっている場合は、条件を慎重に比較検討するようにしましょう。
【補足】IT系に就職したい人にはプログラミングスクールがおすすめ
プログラマーやウェブデザイナーなど、IT系の企業に就職したいと考える方もいるかもしれません。
そのような場合は、あらかじめプログラミングスクールなどで経験を積んだり資格を取ったりしたほうが、転職が有利に進むこともあります。
ただしスクールに通うには数十万円単位のコストがかかりますし、期間も数ヶ月や年単位でかかるので、お金や時間に余裕がある人のみ検討してください。
フリーターの就職には転職エージェントの利用がおすすめ!
先ほど紹介した通り、就活をサポートしてくれるサービスにはさまざまなものがあります。
中でもフリーターの就職におすすめなのは「転職エージェント」を利用すること。
エージェントを使いこなすことで、就活未経験の人でも効率よく就職対策ができます!
そこでここからは、フリーターに転職エージェントがおすすめな理由を4つ解説していきます。
おすすめの理由①:豊富な求人情報に無料で出会える
1つ目の理由は、豊富な求人情報を取り揃えているからです。
転職エージェントは、表向きに公開している求人のほか、会員にしか公開していない「非公開求人」も保有しています。
ハローワークや転職サイトでは出会えない求人も多くあるので、できるだけ多くの求人情報に触れたい方はぜひ転職エージェントを使ってみてください。
なお転職エージェントの利用は、多くの場合無料となっています。
おすすめの理由②:「フリーター・第二新卒・未経験でもOK」といった求人に出会える
フリーターや第二新卒・未経験OKの求人が多いのも、転職エージェントをおすすめする理由の1つです。
転職エージェントは、さまざまな雇用形態から正社員就職を目指す人たちをサポートするため、応募条件が厳しすぎない求人も用意しています。
中には、フリーターやニートに特化したサポートを行なっている転職エージェントも。
正社員としての実務経験がない人でも丁寧なサポートを受けられるので、安心してくださいね。
おすすめの理由③:履歴書作成~面接練習までサポートしてもらえる
転職エージェントは、履歴書作成〜面接練習まで徹底的にサポートしてくれます。
正社員経験がない人の多くは、履歴書の書き方や面接のやり方に大きな不安を覚えているはずです。
転職エージェントを使えば、就活の段階に応じてきめ細やかなサポートを行なってくれるため、一人で転職活動をするよりも圧倒的に効率が良いですし、安心感も得られます。
「初めての転職活動で不安」という人は、転職エージェントを使ってみましょう。
おすすめの理由④:特定の業界に詳しいエージェントに出会える
転職エージェントには、特定の業界に特化した転職サポートを行なっているものもあります。
たとえばIT業界へ就職したい場合は、IT系求人のみを扱うエージェントを利用するのがおすすめです。
IT業界での仕事内容や持っておくべきスキル、どんな人物が求められているのかなど、IT業界に詳しいエージェントからの情報が得られるでしょう。
自己分析でやりたいことが明確になっている人は、特定の業界に詳しいエージェントを利用してみましょう。
フリーターの就職におすすめの転職エージェント3選+α
「転職したいけど何から始めたらいいのかわからない」
「自分のやり方があっているか不安……」
そんな方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
ここでは、フリーター向けの転職支援が受けられたり、スキルを身につけられたり、無料で利用できるエージェントを紹介します。
おすすめ1.質の高いカウンセリングで適職が見つかる!ハタラクティブ
ハタラクティブがおすすめの人
- 第二新卒・既卒の20代
- 現在フリーター・ニートで、経歴に自信がない人
- 学歴に自信がないけど大手企業を目指したい人
第二新卒や既卒を対象にした転職エージェント「ハタラクティブ」は、応募者の経歴を問わない求人のほか、未経験者向けとなるハードルの低い求人を多く取り扱っています。
利用者の9割以上が20代で、これまでのキャリアに自信がない方や、フリーターから正社員を目指す転職活動を行っている第二新卒者におすすめです。
またそれぞれの利用者の経歴・状況に合ったアドバイスや、向いている可能性のある企業のみの紹介、1社ごとの面接対策が受けられるので、しっかりとしたサポートを得ることもできます。
なおハタラクティブを利用できるのは、希望する勤務地が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知、福岡の方となっているので注意しましょう。
公開求人数 (2022年10月時点) |
約1,000件 |
利用者年齢 | 20代が中心 |
対象地域 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知、福岡
拠点:東京、千葉、神奈川、埼玉、大阪、愛知、福岡 |
おすすめ2.未経験からIT業界を目指すなら!ワークポート
ワークポートがおすすめの人
- 未経験だけどIT業界に入りたい人
- エンジニアとしての経歴に自信がない人
- 長く勤められる転職先を探したい人
IT・Web系の転職に強い「ワークポート」は、18年以上前からIT専門の転職サービスを展開している、業界でも老舗のエージェントです。
エンジニアからクリエイター、営業まで幅広い職種を取り扱っており、実績を誇る安心感の高い転職エージェントとして利用されています。
そのため、IT業界未経験者で転職希望の利用者も多く、他業界から足を踏み入れる際にも安心して任せることができると評判です。
利用者層は20代から30代の比較的若年層が多いのが特徴です。
公開求人数 (2022年10月時点) |
約3.7万件 |
利用者年齢 | 20代・30代が中心 |
対象地域 | 首都圏中心(地方求人もあり) 拠点:北海道、宮城、東京、埼玉、神奈川、千葉、神戸、中四国オフィス(岡山)、広島、高松、福岡、熊本、ソウル |
希望の求人情報が見つからないときは、大手総合型エージェントを利用しよう
もし「フリーター向けの転職エージェントを覗いてみたけど、希望する職業がなかった……」という場合は、「大手総合型」と呼ばれる転職エージェントを見てみましょう。
大手総合型とはリクルートエージェント、dodaのように、知名度が高く豊富な求人情報をそろえているエージェントのことを言います。
大手総合型でも「フリーターOK」「未経験OK」といった求人情報をたくさん掲載しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ちなみに当メディアが転職エージェントを利用したことのある973人に「とくに利用頻度の高かった転職エージェントは?」を聞いたところ、以下ような結果になりました(※「その他」と答えた方以外)。
ランキング | サービス | 票数(割合) |
---|---|---|
1位 | 470人(48.3%) |
|
2位 | 372人(38.2%) |
|
3位 | 290人(29.8%) |
|
4位 | 178人(18.3%) |
|
5位 | 147人(15.1%) |
上記のエージェントは利用者数が多く、求人情報の量も多いと思われるので、いろいろな会社を見たい方は無料登録してみましょう。
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【実体験】フリーターから正社員就職した編集部員の話
「フリーターでも就職できる!」と言われたものの、どこか自分ごとのように聞こえてしまう……。
そんな風に感じている方もいるかもしれません。
そこでここでは、実際にフリーターから正社員に就職した当サイトの編集部員のエピソードを紹介します。
プロフィール・職歴
フリーターから正社員に就職した編集部員(以下、著者)のプロフィール 笠原瑛里
著者の職歴
- 【新卒】IT企業(正社員)/期間5ヶ月
- 飲食店(フリーター・アルバイト)/期間5ヶ月
- 出版社(フリーター・アルバイト)/期間1年2ヶ月
- 音楽系企業(契約社員)/期間1年10ヶ月
- 音楽系企業(正社員)/期間2年2ヶ月
- 【現在】となりのいろは編集部(正社員)
著者の場合、フリーターからすぐに正社員になったというわけではありませんが、最終的に正社員として就職することができました。
以下では、面接でどんなことを聞かれたのかや、転職活動で工夫したことなど、フリーターの就活のリアルを紹介します。
著者がフリーターになった理由
著者は大学卒業後、一度正社員としてIT企業に入社したのですが、社風が合わずわずか5ヶ月で退職しました。
その後は生活費を稼ぐために一旦飲食店でアルバイトをし、次に興味のあった出版社に同じくアルバイトとして入社。
トータルで1年7ヶ月、フリーターとして働きました。
フリーター時代の実績作り
新卒の会社を5ヶ月で辞めたというコンプレックスから、出版社のアルバイトはどんなに辛くてもなるべく長く続けようという気持ちで頑張っていました。
就職期間が短すぎると、今後転職活動をする際に「“この人はうちに入ってもすぐに辞めてしまうかもしれない”と思われてしまう」と思ったからです。
出版社の仕事はなかなかハードでしたが、企画書作成、文章チェック、外注先との連携などの幅広い業務をこなすことができ、自分に自信をもつことができました。
就活の進め方
フリーターから正社員になるまでの転職活動で行ったことは以下の通りです。
- 転職エージェントを通しての就職活動
- ハローワークを通しての就職活動
- 転職サイトでの求人情報の検索
- 自己分析
- 履歴書作成・面接を受ける など
転職エージェントを利用していたときは、キャリアの棚卸しや履歴書の添削、非公開求人情報の紹介、面接のフィードバックなどを受けました。
自分では見落としてしまうような求人情報も紹介してもらえてよかったです。
また同時にハローワークも活用し、面接練習や就活を行う上での相談などをさせてもらいました。
書類の通過割合
書類の通過割合については、大学の就職活動のときとあまり変わらないなという印象でした。
体感では6~7割ぐらいの通過率で、 「フリーターの経歴があるから落とされる」という風にはあまり感じませんでした。
面接で聞かれたこと
面接で質問されたことは以下の通りです。
- 新卒の会社を5ヶ月で辞めた理由
- なぜ飲食店のアルバイトをしたのか、なぜ出版社に入社したのか
- なぜ飲食店・出版社のアルバイトを辞めたのか
- それぞれのアルバイトの仕事内容や頑張ったこと
- 仕事が辛いときにどう乗り越えたか
- 次の会社で貢献できること
- 将来どんなキャリアを描きたいか など
面接を受けていて思ったのは、自分の雇用形態(アルバイトか正社員かなど)を聞かれることはあまりなかったということです。
フリーターから正社員に就職したいという方の中には、この質問が来ることを恐れている方が多いと聞きますが、あまり心配しなくてもいいのではないかと思います。
またもし雇用形態を聞かれても、素直に「アルバイト」と回答すれば問題ありません(面接官が重視しているのは、今まで頑張ってきたことやこれからへの意気込みであるため)。
フリーターが就活を成功させるために大事なこと
以上のような就職活動を経て、私は正社員就職を叶えることができました。
就活をやる上で大切だなと思ったのは、当たり前ですが「自分に自信を持つ」ということです。
著者の場合、
- 「いつかは正社員になる」という意志をもってアルバイトに励んだ
- 転職活動中にしっかり自己分析をし、会社に貢献したことや、自分の強みを洗い出した
この2点を行ったことで自信を持てるようになりました。
フリーターから正社員になりたい方は、まず「自分がどれだけ今の仕事を頑張っているか」「何か誇れるような実績・経験はあるか」といったことについて整理するといいと思います。
そのためには自分が今までやってきたことをメモに書き出してみたり、転職エージェントやハローワークのスタッフと話してみるのが有効です。
ぜひいろいろなサービスを利用したり自分で工夫したりして、正社員就職を叶えてくださいね。
Q&A
ここではフリーターの就職に関するQ&Aを紹介します。
Q.ハローワークではどのようなサポートが得られますか?
ハローワークでは、おもに以下のようなサポートが受けられます。
- 求人紹介
- 自己分析のサポート
- 書類作成・面接練習
- 雇用保険の手続き
- そのほか就活に関する相談・面談
就活に自信がない人にはぴったりのサービスだと言えるでしょう。
Q.資格を取得したほうが就職試験にプラスになりますか?
医者や教員など、資格が必須のものは取る必要がありますが、それ以外であれば取らなくても問題ありません。
多くの企業の選考において重視されるのは、資格の有無よりもその人の経験や人柄・仕事への姿勢だからです。
資格があるからといって必ずその業界の企業に受かるわけではありませんし、資格がないからといって必ず落ちるわけでもありません。
履歴書や面接では、自分が今までやってきたことやこれからへの意気込みをいかにアピールできるかが大事です。
Q.フリーターのままでいたいのですが、それでも正社員を目指したほうがいいのでしょうか。
正社員以外でやりたいことがある、独立などを目指しているなど、目的があってフリーターをしている場合は、正社員にならなくてもいいかもしれません。
一方とくにフリーターでいる目的がなく、かつ収入や雇用を安定させたいと思うのであれば、正社員就職をした方がいいでしょう。
「それは分かってるけど、正社員になると会社に束縛されそうで嫌だ」と思う方もいるかもしれませんが、そういう場合は別の会社で働いてみるのも手です。
なぜならあなたが「フリーターのままでいたい」と思う理由が、「自分の会社で働いている正社員が大変そうだから」という、会社由来のものかもしれないからです。
たとえば自分の会社で働いている正社員が辛そうに働いていたら、当然「正社員になりたくない」と思いますよね。
しかし逆に自社の正社員が楽しそうに働いていたら、あなたも「正社員になりたい」と思うかもしれません。
つまりあなたが「正社員になりたくない」と思う理由が、今の会社の労働環境にある可能性もあるのです。
それならば福利厚生が充実していたり、社員がいきいきと働いている職場を探して、思い切ってそちらに移動してみたほうがいいのではないでしょうか。
環境を変えることによって、もしかしたら「この会社の正社員になりたい!」と思えるようになるかもしれません。
これまでに挙げてきたように、正社員になるメリットはたくさんあります。
フリーターよりも正社員の方が時間的にもお金的にも自由度が増すので、今よりもっと良い暮らしをしたい方、将来への不安を少しでも減らしたい方は、正社員就職を考えてみてください。
まとめ
- フリーターから正社員に転職できた人は25~34歳の男女で66.6%(※)
- フリーターよりも正社員になった方がお金と時間の面で自由になれる可能性が高い
- フリーターが転職を成功させたいなら、ハローワークや転職エージェントなどを活用しよう
※独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」より
何年もフリーター生活を続けてきたけど、そろそろ就職したい。